億り人を目指す投資家のぼやき

ばじると申します。現在資産6,700万です。

富裕層じゃなくてよかった。AT1債が残す教訓

ども、ばじるです。

 

AT1債ってご存知でしょうか?

 

スイスの金融大手クレディスイスが発行した劣後債です。

 

日本の三菱UFJモルガン・スタンレー証券が日本の個人富裕層に、950億円分販売しましたが、

 

公的支援を受けると0円になる条項があり、結果、950億円が0円、まさに紙屑になったという債券です。

 

"三菱UFJモルガンスタンレー証券が950億円ほど、みずほ証券が40億円ほど、大和証券が数億円ほどそれぞれ販売、野村証券は販売実績は無し、SMBC日興証券は不明との報道。"

 

"SBI証券楽天証券マネックス証券が販売

SBIなどネット証3社もクレディSのAT1債販売-書面説明不備か - Bloomberg"

出典

https://gendai.media/articles/-/114555?page=3

 

と出ています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が圧倒的な数量で個人投資家に販売していたことがわかっています。

 

もっとも、投資の世界ですからリスクが高い商品を売ったことや無価値になったことは問題ではなく、

 

十分なリスク説明がなく販売されたのではないか、という点が問題になっています。

 

クレディ・スイスといえば、名門金融機関ですし、年利回り10%なので、とても美味しく見えてしまう債券です。

 

ただ、当時からリスクは認識されていたみたいで、三菱モルガン以外はそれほど積極的には取り扱わなかった。これは危ないから売れない。と。

 

そうした中でMUFGモルガンスタンレー証券が積極的に個人投資家に販売していたことが際立つ結果となりました。

 

ばじるが富裕層だったら、ネームバリューと利回りにつられて買っちゃってたと思います。

 

三菱UFJモルガン・スタンレーというビッグネームが売り込んでくるわけだし。

 

また公的資金を受けるとゼロ円になりますと言われても、天下のクレディ・スイスでしょ。と買っていたと思います。

 

ただ、劣後債って、敢えてクソを選んでまとめてるような債券なのでやっぱりリスク高いし、安全なものが10%という高利回りなんてそんな旨い話しはない。

 

と冷静に考えると見えてきます。

 

AT1債自体が発行体が破綻すると無価値になったり、分配劣後になったり、株転換されたりするハイリスク債だそうです。

 

ちょっとネットで調べたら危ないと気づいたかもしれない。

 

状況をより悪化したのは、クレディ・スイスがやばいというニュースを見て、個人投資家が売りたいと言ったにも関わらず、売らない方が良いと三菱UFJモルガンがアドバイスしていたことです。

 

これは一体何なんですかね?常識だとちょっと考えられないです。

 

出典

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f30d615c6d849e6f608d029591d7bdf4dd1b3cf

 

この記事の中ではAT1債に投資したことのある夫が妻の後押ししたとあるので、AT1債で美味しい思いをした経験があると、より脇が甘くなりそうです。

 

三菱UFJモルガン・スタンレー証券はいち早くエヌビディアを推薦していたり、良い面もありましたし、

 

他の証券会社が不祥事がないかというとそうでもない。

 

たまたま外資も混ざってるからクレディ・スイスを日本の証券より扱いやすかったのかもしれない。

 

いずれにしても、

高利回り、劣後債には注意が必要だし、

証券マンが何といおうと押し切ってリスクオフしなければいけない。

名門企業でも破綻することはあるから下調べと定期検診が必要。

 

など、本件には教訓が沢山詰まっています。

 

また、クレディスイス自体は公的支援受けて大丈夫だけど、AT1債はダメ。という仕組みにも盲点がありました。

 

それにしても外資の仕組債が日本の無知な人達に当て込まれて大損する話ってよく出てきますね。

 

日本人は投資になれてないからリスクよりも利回りに目が行ってしまうという特性もある。

 

個人投資家は悪くないけど、クレディスイスで年利10%でこれ旨いわ~!億超え投資したろ!笑というスケベ心もあったことも確かでしょう。

 

金融の世界では格付けもネームバリューも宛になりません。

 

今回の件は全く詐欺ではないけど、金融詐欺ではよく天皇の一族も関わってます~とか、大手商社、通信会社も関わってますとか、天下のJRです。あなただけに!ってやりますから、

 

ネームバリューが出てくると目が曇って信じてしまうというのは人間の心理なので本当に注意していこう。確実な儲け話なら既得権で埋まってしまって個人投資家には落ちてきませんから。