ども、ばじるです。
NHK映像の世紀でスティーブ・ジョブズとバックミンスターフラーのドキュメンタリーをやってました。
これがとても良い内容だった。
フラーのことは知らなかったが、宇宙船地球号という言葉を生み出した思想家で、環境問題提起の先駆け的存在となり、偉大な発明家でもある。
三角形を組み合わせたドーム状の屋根の建物を時々見かけるがあれは強度と実用性を兼ね備えたフラーの発明だ。
一方で若い頃は突飛な発想から変人、狂人と呼ばれていて経済的にも失敗を繰り返していた。
それぞれが己の思想を信じて常識やルール、規範を無視して自分が信じた道を突き進むという生き方の共通点がある。
結果社会からは愚か者として理解されず失敗もするが、結局そんな彼らが世界を大きく動かし、偉大な発明家として名を成す。
そしてこの2人が生きた時代は少しだけズレているが実は間接的直接的に繋がってフラーがジョブズに大きく影響を与えていたという内容だ。
ステイフーリッシュ、ステイハングリーはジョブズの有名な言葉だが実はこれはジョブズの言葉ではなくフラーの生き方や思想に触発された書籍に記載された言葉の引用だ。
フラーは、
本当にやりたいと思うことが仕事でなければやらなくて良い。子供時代に戻れ。
今の子供が常識として教えられてる事は実は正しくない。大人の考えの押しつけだ。澄んだ心で物事を考えろ。
と言っている。
これを見ていて、自分がやりたいことを思うがままにチャレンジしてやるのが本当の幸せなのに、
僕らは誰かに雇われて命じられるがままに仕事するのが当たり前の生き方だと信じ込み、資本家の金儲けの為の使い捨ての消費財として仕事している。
そりゃ仕事が嫌になるし、金さえあればこの苦役から抜け出せるのにと思うだろう。
誰かが高価なものを身につけていたり、豪邸を見て羨ましいとも思ってしまう。
でもそんな物質的なことよりも、本当は宇宙飛行士になりたいとか、プロ野球選手になりたいとか、人の役に立ちたいとか、話すのが好きだ、物を作るのが好きだといった、眠った心の中にある自分の性質に合った素直な気持ちに真っ直ぐに動いて生活手段を見つけていく事の方が生き方としては幸せに繋がるだろう。
金銭的なやりくりも軽んじてはだめだけどね。