億り人を目指す投資家のぼやき

ばじると申します。現在資産6,700万です。

リーマンに学ぶ

ども、ばじるです。

 

最近マネーショートという映画を見ました。

 

2回目になるんですが、改めて新鮮な気持ちで見ることができました。

 

この映画はリーマンショック前に、サブプライムローンはゴミ屑の寄せ集めなのにAAAの評価を受けている。

 

この先アメリカの不動産は破綻すると予測したごく一部のトレーダーが売りを仕掛けた物語だ。

 

真実を冷静に見抜くことの大事さ、そして気づいているから簡単に儲かったわけではなく、

 

わずかな兆候から敏感に察知し、いくつものエビデンスを集めて、肝を冷やすような状況を乗り越えた結果であることがわかる。

 

脚色も多いと思うが、要所要所の場面で実際に起きた出来事をもとにしている。

 

エリートと呼ばれる金融機関や監督官庁、評価機関に至るまでいかにいい加減かがわかる。

 

一方で様々な仕組みや事象も人間が管理する以上段々と緩慢となり、歪みを産むことが必至であることもわかる。

 

当時リーマンブラザーズと言えば名門でエリートの揃う格好良い投資銀行というイメージだった。

 

米国のエリートがデタラメをやって、それが世界中に波及してとんでもないことになったが、

 

殆どの人はおとがめもなく、たっぷりの退職金すら手にした。

 

こういう史実を俯瞰して、相場とは、人間とは、と感覚でとらえておくと、後々の投資で役に立つ。

 

エンロンスルガ銀行だって、一時期は模範的なイノベーターとしてお墨付きを受けていたのだ。

 

しかし実際は利益に目が眩んでやってはいけないことも平然とやってのけてしまった。

 

東電、神戸製鋼、日立や東芝も濃淡はあるが同類だ。

 

リーマンショックの兆候に一番始めに気づいた人は、不動産価格の高騰で誰もが熱狂する中で、

 

不動産詐欺の検挙件数が増えていることが、過去のショックの時とそっくりだ、これはおかしいんじゃないか。というところから始まった。

 

そしてサブプライムローンの中身を見て格付けがおかしいことに気づいた。

 

気づいて説明しても米国の好調な不動産が破綻するなんて馬鹿げてるとみんなが口を揃えて言った。

 

モルガンもGSも大笑いしていた。

 

つまりハーバード出身のエリートでも、物理演算に優れたアナリストでさえも大半の人間は目の前の虚動を見破れなかったのだ。

 

これはとても大切なことで、投資家はいつも自分の眼を信じて、周りに振り回されないことである。

 

そこにこそ大きなリターンが潜んでいるのだから。