ども、ばじるです。
週刊新潮に興味深い記事が出てました。
ワコール創業者の塚本家の娘と、レーシングカーの開発を手掛ける童夢の創業者の次女が結婚したのですが、
資産を巡って骨肉の争いをしているそうです。
もともと塚本氏の遺産が80億くらいあって、子供達が半分の40億を相続して20億を納税する必要が出てきた。
それを何とか出来ないかということで資産を童夢の創業者の名義に付け替えたり、
株を売った時のお金を妻に猫ババされてしまったそうだ。
本来名前貸ししてただけだから、お金は妻のものではないと訴えたわけだ。
しかし裁判所は名義人に払われたお金は名義人のもの。という判決。
これは本人の一方的な言い分なので、どこまでが真相かはわかりませんが、お金の流れは事実でしょう。
詳細は新潮を見て欲しいですが、
何十億も資産があれば幸せというわけではない。
というのが見てとれますね。
ワコールの営業利益は50億ですが、
ワコールの大株主を見ても創業家の名前も、ファミリーカンパニーの名前もありません。
だいぶ持分を減らしたのでしょうか。信託名義なのかもしれませんが。
創業者は事業に入れ込んで、相続対策を怠る。
というケースは多そうですね。
※塚本家の場合はスーパー税理士が色々やってくれたみたいですが。
あとは、相続税で半分持っていかれるというのも想像はしてたけど驚きです。
70億資産があると言っても大半は上場株式でしょうからキャッシュで35億作るのは大変です。
30%持ってても15パーセントに減るし、それを4人で相続したら、3%台になって、それをさらに孫世代で4人で相続したら、、、
閨閥を作り、不動産投資や配当でしっかり税金対策の資金を作るしかないですね。
だから資産家は保守派になるのでしょう。
もっとも、ワコールの当期利益が15億だとして3%でも年間4500万の資産増ですし、
配当性向33%なら、5億の3%なら1500万の配当です。
一般家庭には十分なお金ですが、
大企業の創業家一族という割にはちょっと寂しい気がしますね。
家族4人合わせれば6千万だし、母親の分は更に相続できますが。
この辺はあくまで想像と試算でしかないですが、
童夢の株売却で得たお金を渡さないのはそうした事情もあるのかもしれません。
余談ですが結婚した当時、お互いの資産は全く別物という契約を交わしたそうです。
創業家の資産は婿には渡さない契約ということですね。
お金目当ての結婚は許しません。ということでしょうか。
こういうところでも創業家の悩みは尽きないのかもしれません。